白砂青松(はくしゃせいしょう)とは、白い砂と青々とした松(クロマツ)により形成される、日本の美しい海岸の風景のたとえ。「はくさせいしょう」とも読むことがある。
白砂青松の景色を描いた典型像を「住吉模様」といい、現在の大阪市住吉区にある住吉大社の社前の景色(現在は市中だが、かつては海に面していた)を描いたとされる。住吉大社近くの大阪市住之江区安立(あんりゅう)には、天武天皇の子の長皇子が『万葉集』に風光明媚を歌った霰松原の跡地がある。
[編集] 失われゆく風景
古くから景勝地・観光地として有名だった多数の砂浜の中にも、ここ数十年の間に失われてしまった風景は多い。 そこにはさまざまな理由が考えられる:
* 砂防工事・ダム設置などにより河川からの土砂の流入が減少し、海岸浸食が進行した。
* 波浪対策、また上記のような海岸浸食対策として、防潮堤の整備や消波ブロック類の設置が広範に進められた。
* 開発にともなう海面の埋め立てや道路の敷設・拡幅など
* マツクイムシによる松林の衰退・消滅など
こうした各種経緯の中には不可抗力、またはやむを得なかったと言うべき要素もあると思われるが、いっぽうで批判も少なくはない。
とはいえ、海岸であっても多少とも安定した地盤では、次第にトベラやヒメユズリハ、ウバメガシといった潮風に強い常緑広葉樹林に遷移してゆくとの考えもあり、この考えに立てば、少なくとも海岸のマツ林の一部は、むしろ人間による攪乱によって維持されていた可能性がある。
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